「え?」
爆発音がした方を見ると、シャンデリアがすごい速さで落ちていっている。
わたし達は大丈夫そうな位置だけど、落ちそうな場所には人が居る。
周様に手を引かれたけど、わたしはシャンデリアの方から、目を話さなかった。
ホールに叫び声が響く中、わたしは思う。
一歩前へ!
ゆっくり!
落ちていくシャンデリア、逃げる人、どんなに重くても、どんなに居ても、わたしならできる!
力が沸いたみたいに、足は前へ。
空気がクッションになったみたいに、遅くなれ!
二つのことを一気にやったけど、上手くいったみたい。
「おい大丈夫か!」
「大丈夫! 巻き込まれた人は居ない!」
シャンデリアに押し潰された人は、居ないらしい。
良かった。
咄嗟のことでも上手くできたのは、ホールにあるシャンデリアの中では小さい方だったからかな。
安心していると、シャンデリアからボワって火が上がる。
「え、火事?」
「火事、火事だぞ!」
大変な事になってる、こんな日に事故が起こるなんて……。
みんなが慌てて逃げ始めるので、わたし達もそちらに足を向けるが、目の前に人に立たれる。
「それはさせねえぜ」
なに、いきなり?
人相が悪いけど、中学生くらいの人。
スーツをきているし、パーティーの参加者?
「それはどういう?」
周様が尋ねると、男が見せつけるように持っていたボタンを押す。
──ドッ、ボカンッ!
さっきと似た音が立ち、振り向くと、シャンデリアが落ちていく所だった。
え、また爆発?
っていうか、あの人が犯人⁉︎
辺りはさらに騒然として、みんな出口へ走っていく。
周様もわたしの手を引いて出口に向かおうとするが、ボカン、ボカン、とどんどん進む先のシャンデリアが爆発しては落ちていく。
やばすぎない!



