このまま、こうしてずっと律果くんと、食べながら話してパーティーが終わるのかな。
ダメじゃないけど、少し寂しいような。
そんな事を思っていると、
「少しいい?」
話しかけてきたのは、御影くんだった。
白い長袖のシャツ、白いベスト、白いズボン。
ワンポイントに、ピンクのスカーフ。
難しい組み合わせの服を、御影くんは着こなしている。
御影くん。
あれ以来全話す事は無かったけど、『僕が優しくするのは当たり前』って言葉も、わたしには他の人よりも優しいのも、ずっと残っていた。
だから、わたしも話したい気持ちはある。
でも、わたしは周様の使用人だし……
困っていると、
「良いよ、いってきな」
と律果くんが言う。
「オレが周様の側にいるから。気にするなら、あとで交代な」
優しく送り出してくれるから、
「ありがとう」
お礼を言って、御影くんについていく。
「御影くん、踊るの? わたし、踊り方知らないよ」
「ううん、話をしたいんだ」
このタイミングで呼ばれたから、踊るかと思っていたけど、違うんだ。
御影くんは、ホールから出れる庭の方へ向かう。
手入れの行き届いた庭は、人が中よりも少なく、ゆっくりと休んでいるような人が多い。
御影くんは、人が少ない場所で立ち止まった。



