電気が付き、音楽が先ほどより大きな音量で流れ出す。
「周様!」
「周様!」
その瞬間、周様は多くの女性に囲まれていき、わたしと律果くんは離れて、壁の花になる。
「わたし達、側には控えられなくない?」
「まあ、使用人を連れてきていない主人もいるくらいだし、いなくてもいいんだ。でも、連れてきてもらったんだ、周様から目話すなよ」
「はーい」
さっきは、同性で会話している人が多かったけど、今は異性と会話している人も増えた。
なんか、そういうルールあるのかな?
話せる対象が増えても、喋る人がいない二人は壁の近くに立つ。
友達が少ないわたしと……
「律果くんって友達いるの?」
律果くんの顔を見た瞬間、急に気になった。
「目逸らすなって言ったでしょ?」
注意されたので、周様を見る。
「友達くらい、いるよ。でも、仲いいやつで来ているのは少ないし、来てても使用人側だから、話す事ないよ」
へぇー、律果くんって、ちゃんと友達いるんだ。
律果くんが教室で人と話すのを見た事はあるけど、仲良さそうって思った人はいなかったから、知らなかった。
そっか、律果くん友達いるんだ。
そんなことを考えていると、わたし達の前に人が立つ。



