「律果くんのせいだよ」
「何が?」
周様が律果くんを伴わない用事があるから、わたしと律果くんは使用人おやすみの日。
わたしは、律果くんに勉強を教えてもらっていた。
その休憩中、今使っている使用人用の談話室には誰もいないから、ちょっとサイコキネシスを使ってお菓子を近くに寄せようとしたら、全然できなかった。
こんなにちっちゃいのに!
わたしがサイコキネシスを使えなかったなんて分からない律果くんは、急に拗ねたわたしに困惑している。
「超能力、上手く使えなくなったから」
「それって俺のせいなの?」
「悩ませるから……」
ずっと、自己満足って言われたことを考えちゃっているけど、実際は全然関係ない可能性もある。
でも、そんなの怖いから、自己満足で使えないって思ったいたい。
だから、八つ当たりしてしまう。
「周様を守るのに必要なのに」
「そんときは、俺が守ってやるよ」
「周様を?」
それなら、心強い。
単身突撃してくるような無茶な所はあるけど、律果くん強いもん。
「周様も……寧色も」
律果くんはちょっと溜めてわたしの名前も出した。
「超能力への考え方……違うな、周様への言うことなんでも聞こうとするのは好きじゃないけど、寧色の事は嫌いじゃないから」
その、まっすぐ見つめてくる目にドキッとしてしまう。
「告白?」
恥ずかしくて茶化したわたしに、律果くんも軽口を叩く。
「彼女作る気は無いよ」



