残ったドレスを見て、いいなって思ったのは、鮮やかな水色のドレスだった。
でもこれ、使用人としては派手?
「気に入ったのが有ったか?」
わたしの手が止まったことを見たからから、周様に尋ねられる。
鮮やかな水色のドレスを体の前に重ねて見せる。
「これ、とっても綺麗じゃないですか?」
「綺麗だが、色が目立ちすぎるな。あと、丈が短い」
周様は、店員さんに目を向ける。
「他の水色のドレスを見せてくれ」
周様の言葉に、水色のドレスだけが集められる。
「ロング丈は、ぽくないな。柄物じゃない方が好ましい。それは、色が紫すぎ、それは、まだ早いデザインだ」
そういって、周様は多くのドレスをはぶいていき、残ったのは三着だけだった。
まぁ、あの量から選ぶの大変だからべつに良いけど、ほとんど、周様が選んでいる。
「ご試着もできますよ」
「あ、お願いします」
三着だけなら、来て決めちゃえばいいか。
別室に移動して、周様が選んだ三つのドレスを順に試着していく。
一つ目は、襟付で、胸元がブラウス風になっている七分丈のドレス。色味は、紺色に近い青。
メイドらしい感じかも。
二つ目は、花の様に裾が広がったドレス。首元が詰まっていて、半袖だ。色は、くすんだ水色。
大人っぽい雰囲気。
三つ目は、鮮やかな水色に白のレースやチュールが被さったドレス。袖なしで、襟ぐりは浅い。
三つの中では、一番可愛い雰囲気かな。
どれもピンクを使ってないけど、ピンク色のアイテムを合わせやすそう。
「どれもお似合いになっていますよ」
「有り難うございます。この場合、靴って……」
靴や小物も見せてもらいながら、ドレスを選ぶ。



