『チューリップの会。第百五回サマーパーティーへのご招待』
その書き出しで始まった招待状には、来週の日曜日、学校のホールとそれに隣接する庭で、サマーパーティーが行われると書いて有る。
この招待状が届いた人は参加できるらしい。
一文読むたびに、拗ねたくなる気持ちなんて、なくなった。
それよりもこの、キラキラ見える手紙で、心がウキウキしてしまって、声も弾んでしまう。
「これって」
周様を見ると、腕を組み、深く背もたれに体を預けている姿で答えられる。
「赤点取らなかったからな。連れて行ってやる」
「いいんですか?」
「律果だけ連れて、キミを置いていく訳にはいかないだろ」
「やった!」
周様は、仕方ないって雰囲気だが、連れて行ってくれの、すごく嬉しい。
たって、前からちょいちょい聞いていた、チューリップの会のパーティー。
どんなのかは、ずっと気になっていた。
「といっても、ここに書いてある通り、使用人としての参加だ」
周様が指差すところには、
『安藤寧色様を、宮条周様の使用人として、ご招待いたします』
と、書かれている。
「どういうことかは、律果に確認しておけ」
「はい!」
落ち込むのかと思っていたのか、威勢のいい返事に周様は驚いたようだ。
わたしとして、使用人としてでも参加出来るの嬉しくてたまらない。
パーティーって、初めてだ。



