今日は日曜日。
昨日は一日家だったけど、今日は周様が博物館のリニューアルオープンの前のレセプションに招待されている。
だから、律果くんが執事として戻ってきてくれて良かったって思っていたけど……
「律果」
「はい。何でしょう」
「今日は調子が悪いか?」
「いえ、あまり先回りしすぎるのも、心を読み違えてしまったら大変だと思い、控えているだけです」
周様と律果くんの間の空気が終わっている。
なんでこんなギスギスしているの!?
まぁ、律果くんが周様を許していなくて、それで、周様も機嫌を悪くしているのは分かるんだけど、二人ともここまで感情を表に出すとは思ってなかった。
博物館は、興味深いし面白いのに、この空気感は辛い。
「周様。もうすぐお昼ですが、博物館併設のレストランで食事を予定しています。わたし達も同じ席ですが、大丈夫でしょうか?」
律果くんと周様が喋るとギスギスするので、わたしが話す。
「あ? ああ」
頷いたけど、一瞬、めっちゃ嫌そうだったな。
普段、学校行っているときに一緒にお昼食べるのには、何にも言わないのに。



