今日は、そつなく学校生活を終えられ、宮条家に帰れた。
毎日この調子で、いたいよね。
周様にお願いされた不要な書類をシュレッダーにかけていると、これからかけようとまとめていた紙の上に、一つの手紙を律果くんは落とした。
「あー、捨てようとしている」
その手紙は、今日、律果くんの下駄箱に入れられていた物だ。
「いいでしょ、別に」
「よくないよ、思いこもってるんだよ。中見るって言ってたじゃん。見た?」
帰ってきてすぐ、着替えて使用人業務にあたり始めたから、手紙を読んだとは思えない。
じーって見るが、顔をそらされる。
動け〜
手紙を浮かし、律果くんの胸に押し付ける。
「はいはい、分かったよ」
律果くんは、手紙を受け取ると、中を開け読み出した。
表情は変わらない。
わたしの方がドキドキしているかも。
「なんて書いてあったの?」
何も言わずに、渡される。
「見ちゃっていいの?」
「いいよ」
手紙を開く。
ラブレター読むのとか初めてだから、めちゃくちゃドキドキする。
えーっと。



