メイドさんは、守りたい!



六時間目は、男女別れての体育の授業で、一組と合同。

昼休み、教室に戻ると誰にも話しかけられなくなったけど、それは五時間目の授業が終わった後もそうで、更衣室の案内は先生がしてくれた。
着替え中もその後も、誰とも喋らなかった。


一瞬で全部が変わった様に感じて、どうしてと不思議に思うけど、みんな、わたしが視界に入ってないみたいに動くから、声をかけられない。


「それじゃあ、みんな二人組になってー」


どうしよう。


みんなは、いつもの人がいるのか、すぐに二人組になり、わたしが一人だけ余る。

わたし、先生と組むのかな。


「安藤さん」


一人で不安でいると、声をかけられた。


「もし良かったら、一緒に組もっ!」


声をかけてくれたのは、ショートカットの明るそうな子。

たしか、同じクラス。

その子の隣には、ふわふわした長い髪の女の子がいる。

この子は見覚えがないから、一組かな。


「ありがとう、えっと……」

「あたしは、菅田はなび! 安藤さんとは同じクラス! で、こっちに居るのが一組の」

「草薙貴子っていうの。よろしくね」


はなびさんは、明るく、貴子さんはふわって笑う。


貴子さん、一組ってことは、ノーブルだ。


国蘭双学では、奇数クラスがノーブル、偶数クラスが使用人とサーバントになっている。


「安藤寧色です。誘ってくれて有り難うございます。よろしくお願いします」


失礼がない様に、しっかりしなきゃ。


深く頭を下げる。


「そんな、かしこまらくて大丈夫だよー。貴子、超優しいし」

「わたしは、普通よ。安藤さん、わたしは、あまり体力が無いけれど、はなびは元気だから、一緒に運動してくれると嬉しいわ」


雰囲気は違うけど、どちらも笑顔で話すから、わたしまで笑顔になる。


「はい」