四時間目の授業が終わり春休みになると、クラスの子達が声をかけてくれた。
「安藤さん、一緒にお昼食べよう」
「食べよー」
この学校は給食じゃなくて、お弁当や食堂、購買なのだ。
どうしよう……。
誘ってくれたのは嬉しいけど、彼女たちの笑顔が作ったように見えてしまい返事ができない。
そしたら、律果くんが隣から言った。
「わるい、山端。寧色のお弁当オレと一緒だから、また今度誘ってやって」
「えー、嗣永と一緒なの?」
「そっ、だから行くぞ、寧色。周様が待っている」
「山端さんたち、誘ってくれてありがとう」
しょうがないって顔している山端たちさんにお礼を言って、律果くんと教室を出る。
あの感じ、本気で誘っていてくれたのかな。
それなら申し訳ないな。
「寧色、オレ、冷蔵室に弁当取り行ってくるから、寧色は周様迎えに行ってて。一の一な」
「冷蔵室?」
「涼しい弁当置き場が有るんだよ。今日の分は、運転手運んでくれているんだ」
そんな場所があるんなんて、流石お金持ち学校。
「じゃ、周様頼んだ。待ち合わせ場所は中庭ね」
「うん」
律果くんと別れ一年一組に向うと、入り口にいた女子に声をかけられる。
「あら、一組に何かよう?」
「すみません。宮条周様を呼んでいただけませんか?」
女子は、ぎょっとした目でわたしを見ると、訝しんだ顔をする。
「何故、周様? 貴女、サーバントよね」
サーバント?
聞き慣れない単語を不思議に思っていると、
「安藤」
周様の方から来てくれた。
「昼の迎えだな。行こう」
「はい」
周様に黄色い悲鳴をあげている女子にお礼を言って、周様についていく。
……あの子、すごい目でわたしを見ていたな。



