私に無関心な彼は激重でした。

ついに卒業の日がやってきた。

もちろん、3年生の先輩も卒業してしまう。

もう出会った頃から5ヶ月経った今、

私はいつのまにか先輩のことが好きになっていた。でもこの頃の私は大晴が嫉妬をしていて私に好意を抱いてくれていたなんて知らなかった。

卒業式が終わって、先輩や後輩にお礼を伝えに行ってもいい時間がやってきた。中学生でいう門出式のようなもの。

私はLINEで先輩を呼ぼうと思い、LINEを開いた時、先輩からメッセージが届いた。

「今から会えない?裏校舎で」とだけ届いた。私はすぐさま足を走らせた。

裏校舎に着くと、先輩が卒業証書を持ちながら待っていた。
「先輩、」と呼ぶと笑顔でこちらを振り向いてくれる。そんなとこも大好きになっていた

「来てくれてありがと。」と少し悲しげな表情で笑いかけられた。「…なんの、ご用ですか、!」と震えながらの声で言う。

「…俺。未來が好き。俺と付き「第二ボタンください。」と先輩が言う前に私なりの告白をした。「…未來、もしかして、」とまだ足りないらしく、でもこれ以上は恥ずかしくて言いたくない。


「まだ言わせる気ですか。」とだけ言って
先輩の目をジッと見つめ続けた。

「…ふふっ、ほんと未來には叶わないや、
…てかブレザーだから第二ボタンじゃないし。」とツッコミを入れてくるので
「2個目のボタンだったら第二ボタンです!」
と言いながらボタンを半ば強引にちぎろうと
したけれど、ビクともボタンが取れようとしなかった。

「力が弱いですねえ?おじょーさん。」
とバカにしてきたので、「うるさい!」と
反抗としてほっぺたに口付けをしてやったら
顔を真っ赤に染めて第二ボタンをくれた。