「秋月けっこうチョロくて草」
「えまち小悪魔チャンだ……対秋月くんにパーフェクトコミュニケーションすぎる〜……」
何やらこそこそと囁きあうふたりに秋月くんがとても冷ややかな視線を送っているのは、……一旦置いておくとして。
少しづつ仲良くなれたらいいなあ、なんてあたたかい心地に包まれながら、先ほど配られたメンバー表に秋月くんの名前を書く。
"秋月李都(あきづきりと)"
……よし、これで4人だから、あとひとり。
誰かいないかな、と辺りを見回していた、その時。
「───ねえ、おれも入れてくれない?」
とろけるような甘さと爽やかさを混ぜ合わせたような声音が降り注いだ。聞き覚えのある声とは少し違う温度のそれにあわてて顔を上げれば、片口角だけを持ちあげて笑みをつくる不和くんの姿。



