だって、私は知っている。
誰よりも背筋を伸ばして真剣に黒板を見つめる姿、休み時間も返上して生徒会の資料を読み込んでいるところ、……また明日、と声をかけると、面倒くさそうな表情を浮かべつつも、ぜったいに返事をしてくれる律儀なところ。
ブリザードを背負っていても、不和くんみたいに王子様ではなくても、……私にとっての秋月くんは、ひそかに尊敬していた、素敵なクラスメイトだから。
そんな気持ちが伝わるように、たどたどしくも全部を言葉にして伝えれば、……は、と拍子抜けしたように息を吐いて、ぱちぱちと瞬きを落とす秋月くん。
「だから、秋月くんと一緒の班になれたらうれしいです……!」
「っ、」
「だめかな?」
笑みをこぼしながらも首を傾げてみせれば、秋月くんはあわてて口元を手のひらで覆う。
そっぽを向きながら表情を隠すような仕草をする秋月くんをじっと見つめていれば、観念したようにため息をこぼして、小さく頷いてくれる。



