宵にかくして



🌙

 
そして、その日のホームルームの時間。


 
「――というわけで、今月行われる1泊2日の宿泊研修の班決めを行うぞ〜」


先生のセリフに教室全体がざわざわと賑やかになる。
行き先は秋霜学園が保有する山奥にある研修施設で、親睦を深めるためのレクリエーションがメインなんだとか。


 
「班は5人1組。男女混合でも構わんから、自由に組んでいいぞ〜」



じ、自由……!
少しだけハードルの高いその言葉にきょろきょろと視線を迷わせていれば、ふと隣の秋月くんと目が合って。


じっと瞳を重ねるように見つめてくる秋月くんに、珍しいなあと思わず首を傾げてしまう。



「どうしたんですか……?」

「、あんた――――「え〜まちっ、もちろん一緒だよね〜?!」


秋月くんの躊躇いがちに細められた瞳に気づいたとき、ぎゅうっと後ろからやわらかな熱に抱きしめられて、驚きから肩が揺れる。