宵にかくして





「……あ、いちご」


席に着くなり、フルーツサンドに手を伸ばした吉良くん。ぱくりと一口食べると、とろんとした瞳が少しだけ見開かれる。

 
「……ん、うまい。これ好き」

「っ、よかったです。吉良くん、甘いものお好きかなと思って……!」

「……お前、いいやつ。いちごは3番目に好き」

 

3番目……けっこう上位だ……!
 

フルーツサンドも作ってよかった、とほっと息をついていれば、向かい側の空席が目に入り、───────……先週の不和くんとの会話が蘇る。