初めての当番のとき、他の人に合わせて菓子パンなどを買おうとしていた私に、少し残念そうな表情を浮かべた宵宮さん。
『ラウンジのキッチン、すげー綺麗で、冷蔵庫もでかい』
『そうなんですか?素敵ですねっ』
『……器具も最新式だって秋月サンが言ってた。本格的なオーブンもあるからって』
『ふふ、さすが宗英さんです。いいなあ、なんでも作り放題ですね……!』
と、なにか言いたそうな宵宮さんの雰囲気に、もしかして、とひらめいてしまう。
もし間違っていたらとても恥ずかしいけど、……ぎゅっと噛みしめていたくちびるをそっと開いて、ひとつの提案を口にする。



