「夫が庭仕事中に怪我をしたんだけど、家にこれらがなくてね」
と、おばあさんは田村さんに声をかける。
田村さんは対応が出来なかったことを謝りつつ、おばあさんと少し話していた。
私のレジの前にふわふわパーマの彼が立ち、
「お願いします」
と、丁寧に声をかけてから、昼食用と見られる菓子パンとジュースをカウンターに置いた。
「あの、ありがとうございました」
と、私が言うと、彼はニコニコ笑って、
「置いてる場所がわかっているもので良かったです」
と、冗談っぽく言った。
それからお会計を済ました彼は、おばあさんに一礼して店から出て行った。
「良い子なのね」とおばあさんが呟く声を聞きながら、ほんの少しだけときめいてしまった自分を見つけた。
【三ツ橋 隼人くんへ
読書や星が好きなんですね。
私は普段、ほとんど小説を読まないし、夜空を見上げることも少ないです。
でも亡くなった祖母がどちらも好きでした。
と、おばあさんは田村さんに声をかける。
田村さんは対応が出来なかったことを謝りつつ、おばあさんと少し話していた。
私のレジの前にふわふわパーマの彼が立ち、
「お願いします」
と、丁寧に声をかけてから、昼食用と見られる菓子パンとジュースをカウンターに置いた。
「あの、ありがとうございました」
と、私が言うと、彼はニコニコ笑って、
「置いてる場所がわかっているもので良かったです」
と、冗談っぽく言った。
それからお会計を済ました彼は、おばあさんに一礼して店から出て行った。
「良い子なのね」とおばあさんが呟く声を聞きながら、ほんの少しだけときめいてしまった自分を見つけた。
【三ツ橋 隼人くんへ
読書や星が好きなんですね。
私は普段、ほとんど小説を読まないし、夜空を見上げることも少ないです。
でも亡くなった祖母がどちらも好きでした。



