だってなんにも知らない。
読書と星が好きなことを新たに知ったとしても、情報が少なすぎる。
駅前のコンビニエンスストアのバックヤードで、アルバイトの休憩時間、三ツ橋くんの手紙を思い出す。
私はちょっとニヤけてしまった顔をぱちんと両手で挟んで、誰にも見られていないことを確認しつつ、真顔に戻った。
「梶山さん、レジ対応お願い」
と、パートの田村さんに呼ばれる。
店内に戻ると、わりと混んでいる。
レジの前に立ち、商品のバーコードを次々読み取り、お会計を済ませていく。
「あらー、どこに置いてあるのかしら」
と、店内の入り口付近で、グレイヘアが印象的なおばあさんが言う。
何かの商品を探しているらしく、店内をキョロキョロしている。
手伝ってあげたいけれど、レジ前には列が出来ていて、すぐにはおばあさんのところへは行けない状態。
もどかしく思いながら、バーコードを読み取っていると、
「あの、お手伝いします」
と、レジに並んでいた県立J高校の制服を着た男子がおばあさんに声をかけた。
読書と星が好きなことを新たに知ったとしても、情報が少なすぎる。
駅前のコンビニエンスストアのバックヤードで、アルバイトの休憩時間、三ツ橋くんの手紙を思い出す。
私はちょっとニヤけてしまった顔をぱちんと両手で挟んで、誰にも見られていないことを確認しつつ、真顔に戻った。
「梶山さん、レジ対応お願い」
と、パートの田村さんに呼ばれる。
店内に戻ると、わりと混んでいる。
レジの前に立ち、商品のバーコードを次々読み取り、お会計を済ませていく。
「あらー、どこに置いてあるのかしら」
と、店内の入り口付近で、グレイヘアが印象的なおばあさんが言う。
何かの商品を探しているらしく、店内をキョロキョロしている。
手伝ってあげたいけれど、レジ前には列が出来ていて、すぐにはおばあさんのところへは行けない状態。
もどかしく思いながら、バーコードを読み取っていると、
「あの、お手伝いします」
と、レジに並んでいた県立J高校の制服を着た男子がおばあさんに声をかけた。



