仮に三ツ橋くんが目の前にいたとしても、私にはわからないけれど。
だって、顔を知らない。
知っているのは彼の氏名と、県立J高校の全日制に通っている二年生ということ。
角ばったキレイな文字を書くこと、言葉遣いが優しいこと。
逆に彼が知っている私は、短歌を作っている県立J高校の定時制の生徒ってことだけ。
もしかしたらイタいとか思っているかもしれない。
事のはじまりは、三日前。
いつものように17時頃、登校した。
四時間の授業を受け、帰ろうと荷物をまとめている時だった。
提出物のことで先生に呼ばれて、慌てたことがいけなかった。
作った短歌を書き記したメモ帳を、机の引き出しに入れっぱなしにしたまま、気づかずに帰ってしまった。
翌日登校した時、真っ先に机の引き出しを探ると、茶封筒が入っていた。
なんだこれ、と恐るおそる開けてみると、私のメモ帳と共に手紙が入っていた。
だって、顔を知らない。
知っているのは彼の氏名と、県立J高校の全日制に通っている二年生ということ。
角ばったキレイな文字を書くこと、言葉遣いが優しいこと。
逆に彼が知っている私は、短歌を作っている県立J高校の定時制の生徒ってことだけ。
もしかしたらイタいとか思っているかもしれない。
事のはじまりは、三日前。
いつものように17時頃、登校した。
四時間の授業を受け、帰ろうと荷物をまとめている時だった。
提出物のことで先生に呼ばれて、慌てたことがいけなかった。
作った短歌を書き記したメモ帳を、机の引き出しに入れっぱなしにしたまま、気づかずに帰ってしまった。
翌日登校した時、真っ先に机の引き出しを探ると、茶封筒が入っていた。
なんだこれ、と恐るおそる開けてみると、私のメモ帳と共に手紙が入っていた。



