「すみません、大丈夫です……」
と、彼は言うけれど、明らかに体調を崩している。
それでもお会計を済ませて、店を出ようとした彼の足がフラついた。
「大丈夫じゃないですよ!」
と、かけ寄ったら、彼がその場にしゃがむように倒れた。
「梶山さん、バックヤードに連れて行ってあげて!」
と、田村さんに言われ、私は彼の腕を自分の肩に回し支えつつ、どうにか歩いてバックヤードのソファーに座らせた。
「すみません……」
と、申し訳なさそうにメガネのズレを直す彼の頬が真っ赤だった。
「あの」と、彼が私を見る。
「うつるといけないから」
「えっ?」
「この間から家族が次々風邪を引いてしまっていて、ぼくだけ元気だったんです。昨日まで学校を休んで看病と家事をしていたんですが、今朝はついにぼくが……」
「そうだったんですか」
「病院でただの風邪だって言われましたが、あなたにうつるといけないから、ぼくは帰ります……」
と、彼は言うけれど、明らかに体調を崩している。
それでもお会計を済ませて、店を出ようとした彼の足がフラついた。
「大丈夫じゃないですよ!」
と、かけ寄ったら、彼がその場にしゃがむように倒れた。
「梶山さん、バックヤードに連れて行ってあげて!」
と、田村さんに言われ、私は彼の腕を自分の肩に回し支えつつ、どうにか歩いてバックヤードのソファーに座らせた。
「すみません……」
と、申し訳なさそうにメガネのズレを直す彼の頬が真っ赤だった。
「あの」と、彼が私を見る。
「うつるといけないから」
「えっ?」
「この間から家族が次々風邪を引いてしまっていて、ぼくだけ元気だったんです。昨日まで学校を休んで看病と家事をしていたんですが、今朝はついにぼくが……」
「そうだったんですか」
「病院でただの風邪だって言われましたが、あなたにうつるといけないから、ぼくは帰ります……」



