三十一音の星を集めて

……好きかどうかは断定できない。

だけど、私は三ツ橋くんとの手紙交換に確実に心を躍らせているし、彼からの返事を楽しみに待っていることも事実だ。



だからこそ、急ぐべきじゃなかった。

欲を出すべきじゃなかった。

私は彼からの手紙の返事に、
【一緒に見ますか?】
とだけ書いて、机の引き出しに忍ばせた。



勇気を出して書いた手紙には、『はい』とか『楽しみです』とか、何かしらの良い返事が来ることを勝手に期待してしまっていた。



だけどその手紙を最後に、ぷっつりと彼からの手紙が途絶えてしまった。