短歌を作り始めたのは、半年前。
きっかけはその頃に亡くなった祖母の手帳を見たことだった。
祖母は手帳に短歌を作っては書き記していたらしく、それを私に遺してくれた。
そのたくさんの歌の中に、既に他界した祖父のことを歌っているものがいくつかあって、私の胸はときめいた。
……いつか私も大切な人に向けて、歌を詠んでみたいと強く思った瞬間だった。
私、梶山 さちほ、十七歳。
県立J高校の定時制に通っている。
人とうまく関われなくて、中学では対人関係で苦労した。
高校入学から始めた駅前のコンビニエンスストアでのアルバイトも、もう二年。
朝8時。
近くにあるJ高の全日制の学生達が昼食のパンやジュース、ちょっとしたお菓子を買って行く。
(この中にいるのかな……、三ツ橋 隼人くん)
きっかけはその頃に亡くなった祖母の手帳を見たことだった。
祖母は手帳に短歌を作っては書き記していたらしく、それを私に遺してくれた。
そのたくさんの歌の中に、既に他界した祖父のことを歌っているものがいくつかあって、私の胸はときめいた。
……いつか私も大切な人に向けて、歌を詠んでみたいと強く思った瞬間だった。
私、梶山 さちほ、十七歳。
県立J高校の定時制に通っている。
人とうまく関われなくて、中学では対人関係で苦労した。
高校入学から始めた駅前のコンビニエンスストアでのアルバイトも、もう二年。
朝8時。
近くにあるJ高の全日制の学生達が昼食のパンやジュース、ちょっとしたお菓子を買って行く。
(この中にいるのかな……、三ツ橋 隼人くん)



