すべてのカップラーメンを棚に戻し終わった瀬良くんに、そう声をかけられて。
はっとした私は、そそくさとお会計を済ませてきた。
「じゃあ、これからお願いね、俺の分も」
「も、もちろん……っ、瀬良くんがいいなら……」
……思ったより瀬良くんって、素直な人だ。
感謝とか、まっすぐに伝える人なんだな……。
そういうところ、まぶしい。
それから二人で、マンションまで歩いた。
「な、なにもないけど、入って……!」
「おー、お邪魔しまーす」
男の子を家に入れるとか、初めてだから緊張する……!!
そんな私の気持ちとは反対に、瀬良くんはいつも通りの顔で家に入ってくる。
なんか調子狂う……っ!
「そこ、座ってて。
急いで作っちゃうね……!」
キッチンの前にあるテーブルを指さす。
瀬良くんは「おっけー」と、気の抜けた返事をして、そばの椅子に腰かけた。
えっと、何にしようかな……?
できれば万人受けするものがいいよね。
それなら、無難にハンバーグとか?

