「……そんなに見つめてどうしたの」
「へっ!?」
しゃ、しゃべった!
千紘くんを見つめ直すけど、千紘くんは寝ている。
……と思いきや、ゆっくりとその瞳を開けた。
「おはよう、ゆあ」
「お、おはよう……。起きてたの?」
「うん」
「いつから?」
「うーん、ゆあが起きる前からだと思うけど。
なんとなく目さめて」
珍しいな、千紘くんが早起きなんて。
でも、私にとっては好都合だ。
早くご飯を食べて、早く学校に行ける。
なんだかんだ、結局昨日もギリギリだったんだから。
「じゃあ、私一旦家帰らないとだし、行くね!」
そう言って立ち上がろうとすると、千紘くんに右手をつかまれた。
「ん……?」
「ゆあからおはようのキスして」
「ええ……」
「そしたら俺も起きるし、ゆあも準備していいよ」
そんな無茶な……。
でも、私も早く家に帰りたいしな……。

