「ずっとずっと、離さないで……っ」
唇に伝った柔らかい感触が、すごくすごく甘かった。
そして、優しく笑う音がして。
「分かってるでしょ。
もう絶対、離さない。ずっとここにいて」
うん、と私はうなずく。
千紘くんだけがいい、ずっと。代わりはいないはずなの。
私はそっと、千紘くんの服の裾をつまむ。
「千紘くん、そろそろ寝よう……?」
「ん、そうだね」
私たちはベッドに並んで横になった。
シングルベッドだから、体が完全に密着していて、ドキドキする。
だけど、それと同じくらい……いや、それ以上の眠気が私を襲った。
「千紘くん……」
「ん?眠いの、ゆあ」
「うん……」
うとうとしながら、それでも千紘くんに話しかける。
「あのね……」
「うん」
「大好きだよ……」
「知ってるってば」
「だから、ずっとそばにいてね……?」
千紘くんのほほ笑む声がした。

