そんな焦りがばれないよう、唯斗くんを見つけた私は、慌てて笑顔を張り付ける。
「ごめんね、遅くなっちゃって」
「大丈夫。行こう」
優しく笑ってくれた唯斗くんに、ちょっとだけ安心した。
教室に入ると、羽衣が笑顔で私のところへやってきて。
「ゆあ!おはよう」
「おはよ、羽衣」
「ちょっと、今日神崎くんと一緒に来たの!?」
「んーと、校門のあたりで会って」
「なになに、実行委員が一緒で、そんなに仲良くなったのー?」
「んー……」
一緒に来たけど、話したことあまり覚えてないなあ……。
話しかけてくれてた気がするけど……。
「ゆあ、なんかあった?」
「え?」
私が席に座ると、羽衣はその前の人の椅子を借りて、私と向き合って座った。
図星をつかれて、思わず動揺してしまう。
「な、なんで?」
「だってゆあ、さっきから話しかけても、ずっと上の空だし」

