「お、大勢の前でハグされちゃって……」
と、顔を両手で隠して、恥ずかしそうに言う羽衣。
「へー、やるじゃん加納くん」
「私からしたら、恥ずかしくてたまんなかったの……!!」
……その割には、だいぶ幸せそうな表情してるの伝わってくるね。
顔を隠してても、親友の私には分かるよ羽衣。
「相変わらずラブラブだよね、一年たっても」
「うん、幸せだよ」
ようやく顔を覆っていた両手を離すと、頬を赤くしながらも、羽衣は幸せそうに笑っていた。
く~~っ、かわいいなあ本当。
羽衣にはかなわないや。
もっと幸せにしてあげてよ加納くん。
それから他愛のない会話を羽衣と交わしていると、廊下からわあっと大勢の声が聞こえてきて。
「……え、なになに?」
……なんだろう。
不思議に思いながら、声のする廊下に目を向ける。
と、そこにはたくさんの女の子たちがいて。
「待って瀬良くんかっこよすぎる」
「写真とってもいいですか……!?」

