お出かけ後の夜、みんなで食卓を囲んでいた。

みんなとご飯を食べるのはとても楽しいけど、いつも一人でご飯を食べていたからか、まだ少し慣れない。

和気あいあいをした雰囲気でご飯を食べていると、ソラが急に真剣な顔をして話を切り出した。

「あのさ、」
「？どうしたの？」
「使命のことについてちゃんと説明しておこうと思って」

ソラが少し気まずそうに言ってきたので、私もつい気持ちが固まってしまう。

「そもそも使命っていうのは達成しないといけない獣人界の決まりなんだけど、それぞれ生まれた年とかタイミングごとに異なってくるんだ。それで、俺たち四人はたまたま使命が一緒だったんだ」

ソラがみんなを見回すとみんなが一度コクリと頷く。

ふぅ、と一息ついたソラはまた話し始めた。

「その使命っていうのは、人間の世界にいる人間の中で運命の人、つまりは好きな人を見つけることなんだ」
「そ、そうなんだ」

私はそういう感じの使命だと思っていなくて、そんな言葉しか返すことができなかった。

「だからさ、ほのかについてどう思うか言っていこう」

ソラがそう提案して、また口を開いた。

「俺は……心が優しくて、素敵な子だと思う。けど、好きかどうかはわからない……」

そう言ったソラは眉間にしわが寄っていて、複雑そうな顔をしていた。

きっと、ごちゃごちゃして整理がついていない心に苛立っているんだろう。

「あ、ありがとう。優しいって言ってくれて」

私が勢いで立ち上がりながらそう言うと、ある二人が口を開いた。

「俺は……まだ全然わかんねー…」
「ぼ、僕もっ」

ミケとリオだった。

最後にモカが微笑みながら言う。