けもけもボーイズ!!~獣人たちの使命~

届いてすぐにランチを勢いよく口に入れるほのかちゃんを、俺はじっと見つめていた。

すぐに食べ終わったほのかちゃんは、支払いをしようと席を立ったけど、俺が「払っておくから行っておいで」と言ったことによってほのかちゃんは急いでカフェを出て行った。

俺はその様子を見届けた後、口から乾いた笑いが零れた。

俺、何やってんだろ。

好きなのに、ほのかちゃんをソラのところに行かせて……。

一人、暗い気持ちでランチを口に入れた。

俺、こんな寂しい気持ちでご飯食べたの……リオのお母さんの時以来だ。

ほんとに俺って寂しがりで、不器用なんだな……自分の気持ちをしっかり最後まで伝えたかったのに。

そんな後悔と苛立ちの波が胸にドッと押し寄せてくる。

こんな後悔しても、もう後戻りはできないんだ……。

俺はそう思い、ハッとした。

たとえ、ソラとほのかちゃんが結ばれたとしても、俺は諦めない。
絶対に這い上がってでも、ほのかちゃんに振り向いてもらう。

もう我慢はしないと―――俺は心に誓い、勢いよくトーストを口に突っ込んだ。