私はリオの安心した様子に思わず笑みを零していると、ボンッという音と共に辺りが白い煙に包まれた。

ハッとしてリオのことを見ると、リオは出会った時みたいにリスの姿に変わっていた。

私は驚きで、私の手の中にいるリオを見る。
リオはさっきと変わらず、スヤスヤと眠りについていた。

私はどうしてリオがこうなったのかを少し考えこんで、初めて会った時の獣人についての説明を思い出した。

確か、一番体力を消耗しない姿はこの動物の姿になる。
あと、警戒心が高まりすぎたり疲れすぎたりしたときも……だったハズ!

私はそんなことを思い出しながら、リビングを出て獣人たちの部屋に入る。

リオがいつも寝ているクッションのところにリオをそっと置いて、小さめのタオルを上にかけてあげた。

いつも使っているブランケットと悩んだけど、大きすぎてリオに覆いかぶさってしまうからタオルにした。

みんながぐっすり寝ているのを確認してから、自分の部屋に向かう。

ベッドに入る前に時計を確認したら、もう3時を回っていた。

私は、早く寝ないと!と言う衝動に駆られて、静かに眠りについた。

翌朝、私とリオが起きたのは11時前で、ほとんど同じタイミングに起きたのだった。