星恋とミケが出かけてから一週間が経った。
あの日は、私たちが家に帰って少しすると、ミケが星恋を家まで送ってから帰ってきた。
ミケに「どうだった?」とか「ちゃんと楽しんだ?」とかみんなで質問攻めしたけど、ミケは素っ気なく「普通」やら「別に」やらと短く答えただけで黙ってしまった。
けれど、その様子からすると尾行していたことはバレていないであろうと思えた……多分。
あとからモカに聞いたんだけど、ミケがああいう態度をとるときは大体言われた通りの気持ちで、バレてしまうのが嫌なのと照れ隠しでなんだそう。
今日は朝からみんなで共有スペースの掃除をしたり大量にたまった洗濯物を洗って干したりして、昼から動画配信サービスのアニメやドラマをテレビで見ながら、ゆっくりまったりしていた。
「俺次はこれ見たいな」
長編ドラマを見終わって、どれを見るかみんなで決めているとモカがテレビの画面を指しながらそう言った。
「ああ、スポーツのアニメね。いいよ」
私がそう言ってモカが指定したアニメを選択すると、モカから小さい声で「やった」という声が聞こえた。
モカのあまり見られない一面に思わず笑みをこぼしながら一話を再生する。
「俺、飲み物なくなったからキッチンに取りに行ってくる。誰かついでに行こうか?」
ソラが急に立ち上がったかと思うと、そう言った。
すると、三人ともが「俺のお願い」「僕も!」と言ってソラにコップを渡して、全員分のコップをソラが持たされていたので、私は手伝うために立ち上がった。
「ソラ。大丈夫?手伝うよ」
そう言うと、ソラは「ありがとう」と言いながら私を見てはにかむ。
私はそんな笑顔に一週間前のあの時のように胸がキュッとなったけど、それに気付かなかったフリをして笑顔で返事をした。
あの日は、私たちが家に帰って少しすると、ミケが星恋を家まで送ってから帰ってきた。
ミケに「どうだった?」とか「ちゃんと楽しんだ?」とかみんなで質問攻めしたけど、ミケは素っ気なく「普通」やら「別に」やらと短く答えただけで黙ってしまった。
けれど、その様子からすると尾行していたことはバレていないであろうと思えた……多分。
あとからモカに聞いたんだけど、ミケがああいう態度をとるときは大体言われた通りの気持ちで、バレてしまうのが嫌なのと照れ隠しでなんだそう。
今日は朝からみんなで共有スペースの掃除をしたり大量にたまった洗濯物を洗って干したりして、昼から動画配信サービスのアニメやドラマをテレビで見ながら、ゆっくりまったりしていた。
「俺次はこれ見たいな」
長編ドラマを見終わって、どれを見るかみんなで決めているとモカがテレビの画面を指しながらそう言った。
「ああ、スポーツのアニメね。いいよ」
私がそう言ってモカが指定したアニメを選択すると、モカから小さい声で「やった」という声が聞こえた。
モカのあまり見られない一面に思わず笑みをこぼしながら一話を再生する。
「俺、飲み物なくなったからキッチンに取りに行ってくる。誰かついでに行こうか?」
ソラが急に立ち上がったかと思うと、そう言った。
すると、三人ともが「俺のお願い」「僕も!」と言ってソラにコップを渡して、全員分のコップをソラが持たされていたので、私は手伝うために立ち上がった。
「ソラ。大丈夫?手伝うよ」
そう言うと、ソラは「ありがとう」と言いながら私を見てはにかむ。
私はそんな笑顔に一週間前のあの時のように胸がキュッとなったけど、それに気付かなかったフリをして笑顔で返事をした。



