「でも、心配なんだったら策はそれしかないけど……」

発案者のソラが私の心を代弁するようにそう言った。

「私もソラと同意見かも」

私もソラに賛成する。

「ぼ、僕も!」
「バレないようにしなきゃだけど、俺も賛成かな。うってつけの提案だと思う」

リオとモカもそう言い手を挙げた。

『それもそっか……よし、そうしよう』

芭音も一人で納得したように呟いて、全員が利害一致した。

「どうやって尾行する?」

モカが首をかしげながらそう言う。

『じゃあさ、星恋ちゃんが一度ほのかちゃんの家に行く予定になってるから、ショッピングモールに行く道のほのかちゃんの家の近くにあるコンビニで私が待ち伏せ。で、前を通った二人を私が尾行して追いついた四人も合流っていうのは?』

芭音が積極的に提案する。

「いいんじゃない?」
「俺、賛成」
「最善策だね」
「ぼっ、僕もそれがいいかと‼」

私、ソラ、モカ、リオの順で全員が賛成する。

『よし、分かった。じゃあ当日はそうしよう。私もそろそろ退出するね』

芭音が笑顔でそう言って退出したので、私も退出ボタンを押した。

「三人とも、当日もよろしくね!」

私がそう言うと、「了解!」という三人の息が合った返事が部屋に響いた。