ソラとモカは数秒顔を見合わせた後、スマホに振り返った。

「別にいいぞ」
「もちろんだよ!応援する」

二人は笑顔でそう返してくれた。

『あっ、ありがとう‼』

星恋は嬉しそうに笑ってそう言う。

「まずミケはね―――」
「あと―――」

二人はミケについて知っていることを次々と話していった。

星恋も無我夢中と言ったようにメモを取っていく。

―――コンコンコン

二人が話し星恋がメモを取るという体勢が10分は続いていると、急に部屋のドアがノックされた。

ミケかもしれないという緊張が走り、私は一気に硬直する。

「は、はい」

いやいや。リオの確率だってあるんだからさ!
ミケかリオミケかリオ……!!

ぎゅっと握りこぶしを握って待っていると、「リオです。入ってもいい?」と言いうリオの声が聞こえた。

「うん」

安心のあまり小さな声でそう返事するしかできなかったけど、リオには届いたのか部屋のドアを開けて入ってきた。

「あ、ソラ君とモカ……やっぱりここにいたんだね」

ソラとモカはドアが開きリオがそう言ったことでやっと気が付いたのか、リオの方を向く。

「あぁ、ごめん」

ソラが申し訳なさそうに謝る。

「ミケ君は昼寝しちゃって三人ともいなくなっちゃったから探してたんだよ」

あっ、ミケお昼寝中か……よかった。

そう思っていると、リオはいつの間にかモカのもとに寄っていた。

「あっ、星恋ちゃん、芭音ちゃんこんにちは」

スマホの中に星恋と芭音がいるのに気が付いたのか、そう声をかけるリオ。

『リオ君、久しぶり』
『やっほ~リオ君』