次の日の朝、いつもより遅く起きた私は、四匹のことを思い出した。

服を着替えてリビングへ向かう。

リビングへ入ると、なぜか耳としっぽが生えた知らない男の子が四人もいて、みんながこちらを向いていた。

え？え？なんで？というか、誰？
しかも、その代わりに四匹が全員がいなくなってるし。

でも、よく見てみると見たことのあるような耳としっぽだった。

……もしかして！

「あなたたち……昨日の動物？」

思ったことを聞いてみると、四人は目を見開いて顔を合わせ、全員で頷いた。

「えぇーーーー！」

驚いた私はそう大声で叫び、腰を抜かしてしまった。

「うおっと、大丈夫？」

一番近くにいた白っぽい青髪の子が、私がしりもちをつく前に支えてくれた。

「は、はい」

そう返事しながらその子の容姿を見る。

白に近い水色の髪に、目は濃く深い青色。
顔のパーツから指先まで、すべて繊細で丁寧で完璧なつくりになっている。
あと、昨日の犬に似ている。

青髪の子が私をおんぶして、リビングのソファまで運んでくれた。

「ご、ごめんなさい。急だし普通にびっくりしちゃって……それとありがとうなんだけど……あなたたちは？」

私が聞くと、一番最初に、私を運んでくれた青髪の子が口を開いた。

「俺は、犬和(いぬわ)ソラ。名前に入ってる通り、昨日の犬です！」

青髪の子……ソラがそう言ったあとにニッコリ笑った。

うおぉぉっ！イケメンの破壊力～！

ソラがまぶしすぎて目を細めていると、その隣の白銀の髪の子が口を開いた。

「俺は猫又(ねこまた)ミケ。昨日の猫だ」

少し警戒するようにそう言った彼。

猫のミケは髪は白銀で、目は緑と紫のオッドアイ。
首にはチョーカーを付けていて、目は猫目。
猫耳は前に向いていて、しっぽは大きく揺れている。

このしぐさは確か、興味津々の時にするやつ。
なんか、猫感が満載だなと。

「俺は兎乃(うさぎの)モカ。ウサギで～す」

次に自己紹介をしたのは、うさ耳がぴょこんと立っている男の子。

モカはピンク髪に、横髪の片方にメッシュが入っている。
目は透き通るようなピンクで、目はクリッとしていて、少し垂れ気味。