二人が家に来て、四人のことがばれた数日後。

私がベッドの上でゴロゴロしていると、スマホが鳴った。

スマホを見てみると星恋からだったので、チャット画面を開く。

星恋からのメッセージにはこう書いてあった。

[急にごめん……相談したいことがあるんだけど]

どうしたのかと不思議に思い、メッセージを打って送信する。

[どうしたの?全然聞くし、私にできる範囲であれば手伝うよ]
[ほんと⁉ありがとう]

私が送信して早々にそんなメッセージが返ってくる。

星恋が珍しいな。いつもはスマホよりトレーニングか勉強してるのに。

そんなことを考えながら、続けて送られてきたもう一つのメッセージを読んだ。

[実はあの日からずっとミケ君が気になって]

そんな相談ということに驚いて、口の中に含んでいた水を思わず噴き出すところだった。

[えっ、どうしたの⁉あんな勉強と運動が恋人です、みたいな恋愛に全く興味がない星恋が‼]
[今から家行って一発殴ってもいい?]
[ごめんなさい]

私の謝罪で止まったメッセ―ジを見つめていると、1分経ってまた返信が来た。

[だから、ミケ君と接近するために協力してほしいの!]

そんな乙女な星恋のメッセージにフフッと笑いを漏らしながら、打ち終わったメッセージを送信する。

[もちろん!応援するよ]
[ありがとう]
[じゃあ、芭音と三人のグループでも話して芭音にも協力してもらおう]
[分かった。グループにも送るね]

そこで星恋との会話が途切れ、グループの方の通知が鳴った。

グループのメッセージにも私に送られてきたものと同じ内容が書いていて、芭音がすぐに反応した。

[星恋が⁉もちろん協力するよ!]

芭音のメッセージも私と似たようなものだった。

[じゃあさ、今から通話しよ。通話した方がメッセージより話しやすいよ]

私の提案いいね、というスタンプがそれぞれからほぼ同時に送られてきた。

私が電話モードでグループ通話を開くと、二人とも即座に入ってきた。

「どうやってミケに近づく?」

二人が入ってきてすぐにそう尋ねる。