「そこまでは分かってるの、あたしたち。この子たち四人はなんで、そう言った経緯でここにいるのかって聞いてるの」
あたしがそう言うと、豆鉄砲を食らったような顔をするほのか。
きっとほのかの今の心情は、どうしてそこまでわっかてるのかという疑問だろう。
そんなことを思っていると、ほのかは話を切り出した。
「実は、この子たちは獣人なんだ……って、獣人って言ってもよくわからないよね。まず獣人っていうのは―――」
ほのかの話を聞いていると、大体の内容はつかめてきた。
ほのかはほのかの両親の経営しているペットショップで殺処分されそうになっている動物の姿の四人を保護した。
保護した次の日、四人が動物の姿から耳やしっぽの生えた獣人の姿になっていて、自分たちがどういう生き物なのか、どうしてペットショップにいたのかを今のあたしたち二人みたいに説明されたそうだ。
その話を聞いたあたしはさっきのほのかみたいに、間抜けな驚いた顔をしているだろう。
それくらいあたしはその話に驚きを隠せなかった。
「黙っててごめん。話すと話がややこしくなっちゃうかなって思って」
そう言うほのかは、黙っていたことは悪気はなかったということが伝わってきた。
「ううん、あたしこそごめん。大きい声出しちゃって。ミケ君も、他の三人もごめんね」
あたしがそう言うと、ほのかと獣人四人は息を合わせたようにほとんど同じタイミングで首を振った。
そのあと、あたしと芭音に四人が改めて自己紹介してくれた。
犬のソラ君は犬和ソラ、猫のミケ君は猫又ミケ、うさぎのモカ君は兎乃モカ、リスのリオ君は有栗鼠リオというらしい。
その間あたしは、ポケッと一人の男の子を見つめていた。
ずっと何も話さなかった芭音がなにか考えていることに気づかずに。
あたしがそう言うと、豆鉄砲を食らったような顔をするほのか。
きっとほのかの今の心情は、どうしてそこまでわっかてるのかという疑問だろう。
そんなことを思っていると、ほのかは話を切り出した。
「実は、この子たちは獣人なんだ……って、獣人って言ってもよくわからないよね。まず獣人っていうのは―――」
ほのかの話を聞いていると、大体の内容はつかめてきた。
ほのかはほのかの両親の経営しているペットショップで殺処分されそうになっている動物の姿の四人を保護した。
保護した次の日、四人が動物の姿から耳やしっぽの生えた獣人の姿になっていて、自分たちがどういう生き物なのか、どうしてペットショップにいたのかを今のあたしたち二人みたいに説明されたそうだ。
その話を聞いたあたしはさっきのほのかみたいに、間抜けな驚いた顔をしているだろう。
それくらいあたしはその話に驚きを隠せなかった。
「黙っててごめん。話すと話がややこしくなっちゃうかなって思って」
そう言うほのかは、黙っていたことは悪気はなかったということが伝わってきた。
「ううん、あたしこそごめん。大きい声出しちゃって。ミケ君も、他の三人もごめんね」
あたしがそう言うと、ほのかと獣人四人は息を合わせたようにほとんど同じタイミングで首を振った。
そのあと、あたしと芭音に四人が改めて自己紹介してくれた。
犬のソラ君は犬和ソラ、猫のミケ君は猫又ミケ、うさぎのモカ君は兎乃モカ、リスのリオ君は有栗鼠リオというらしい。
その間あたしは、ポケッと一人の男の子を見つめていた。
ずっと何も話さなかった芭音がなにか考えていることに気づかずに。



