星恋が目を三角に吊り上げながらそう言う。

星恋って、スポーツマンだけど、勉強もできて、成績超優秀な優等生なんだ。
けど星恋にも超絶不器用っていう欠点があるんだけど、そんなところもほかのことで補えるくらいなんだよね。

星恋を心の中でほめながら反論を口にする。

「む~っ、星恋のケチんぼっ!」
「別にケチではないでしょ。始めるよ」

サラッと流してそう言い、ノートを開いた星恋。

「も~、ちょっとくらい話してくれたっていいじゃない……」

ぶつぶつ小声で文句を言いながら、学校のかばんから宿題を取り出す。

別に勉強が嫌いっていうわけじゃないんだけど、せっかく家に来てくれてるんだから少しくらいお話ししたいのにな~。

そんなことを心の中で言いながら、私も星恋を同じようにノートと宿題のワークを開く。

少しすると、勉強に集中してきていつの間にかそんな考えを忘れて宿題に集中していた。


一時間後。

お菓子やジュースを口に入れながら小一時間は勉強したので、三人で話しながら休憩していた。

「ほのか、飲み物なくなっちゃたんだけど。入れに行かせてもらってもいい?」
「うん、全然いいよ」

私がそう返事したので、星恋はコップを持って立ち上がった。

「キャァァァァ!」

星恋が私の部屋を出てすぐ、リビングから星恋の叫び声が聞こえた。

私と芭音は驚いて顔を見合わせる。

一瞬驚きすぎて一瞬体が動かなかったけど、すぐに立ち上がって芭音と急いでリビングに向かった。