四人と出かけてから数日後。

今日のお昼には友達の花園(はなぞの)星恋(せれん)香住(かすみ)芭音(はのん)が一緒に宿題をするために家に来ることになっていた。

四人のことは、説明するとややこしくなりそうだったので期間限定で両親のペットショップの動物を預かっているということにした。

朝からみんなに協力してもらいながら部屋の片づけや掃除をして、人を呼べる環境にする。

―――ピーンポーン

掃除が終わって、お昼を食べてからリビングでスマホをいじりながら待っているとインターホンが鳴った。

インターホンとつながっているモニターを見ると星恋と芭音だった。

「はーい、今出ます」

モニターに向かってそう言って、四人に目を向けた。

みんなは私と以心伝心したように頷いて動物の姿になった。

みんなが動物の姿になるのを確認してから、玄関に向かう。

「久しぶり~!」

私はそう言いながら玄関のドアを開けた。

「ほのか!猫居るんでしょ⁉」

そう言いながら目をキラキラさせるショートカットの女の子は星恋。
星恋は私の幼なじみで動物好き。犬派猫派でいうと断然猫派らしい。
いつも明るいしっかり者で、元気なスポーツマンなんだ。

「今日はありがとう、ほのかちゃん」

そう言って優しく笑うふわふわロングの女の子は芭音。
芭音は中学に入学してから仲良くなった子で、穏やかでかわいい女の子。

二人とも私と同じクラスで、とっても仲が良いんだ!

「入って~!星恋が見たいと思ってる猫含め、動物たちも見せたいから」

二人を家の中に入れてそっとドアを閉めた。

リビングに入ると、早速昼寝しているミケに近づいて写真を取り出す星恋。

私と芭音はリビングのソファに座って星恋の気が済むまで話をすることにした。

話していると、モカがこっちに近づいてくる。

「うわぁ!かわいいうさぎさん。撫でてもいい?」

芭音がモカを見ながらそう言う。

「もちろん。頭から背中にかけて、毛並みに沿って撫でてあげてね」
「分かった」

芭音はそう返事して、ニコニコでモカをなで始めた。