そう謝ってリオから離れたけど、勢いがよすぎて足に痛みが走る。
苦痛で顔をゆがめると、「無理しないで」とリオに言われた。
「さっきミケに言われたの。ほのちゃん怪我してるって」
ニッコリ笑ってそう言うリオ。
「転んだらダメだから、僕の腕、持っていてね」
付け足してそう言うリオは、私に腕を持たせて、頼んだポップコーンとかが乗ったお盆を私からひょいと取り上げた。
「あっ」
「僕に持たせて」
そう言って意地悪そうに笑うリオ。
「さぁ、行こう!」
そう言って進みだしたリオの横顔は、さっきより逞しく見えた。
二時間後、映画が終わって二人でシアターを出る。
「面白かったね。まさかあんな感動のラストとは……」
「うんっ、映画ってこんなに面白いものなんだね」
二人でそんなことを言い合いながらふとグッズ売り場の横を通ると、【今日限定品‼】と書かれた今日の映画のグッズが売られていた。
「リオ、これかわいいね」
私が登場した犬がハートを作ったのペアキーホルダーを指さすとリオがピクリと反応する。
「ほっ、ほんとだ!……ねぇ、ほのちゃん」
「ん?」
「一個お願いしてもいい?」
「うん、いいよ?どうしたの」
「このきーほるだあってやつ、お揃いにしてほしい。……とってもかわいいから、どうしても欲しくて」
目をウルウルさせながらそう言うリオ。
「もっちろん!しかも今日限定だからね。思い出にしよう!」
そう言って一つを手に取る。
グッズ売り場のレジで買ってリオの元に戻る。
「はい、リオ」
そう言ってくっついていた片割れのハートをリオに渡す。
「ありがとうっ!大切にするね」
リオはそう言って、大切そうにキーホルダーを握りしめた。
家に帰ると、リオは早速みんなにキーホルダーを自慢していた。
私は、その様子を微笑ましく見ながら今日一日を振り返ったのだった。
苦痛で顔をゆがめると、「無理しないで」とリオに言われた。
「さっきミケに言われたの。ほのちゃん怪我してるって」
ニッコリ笑ってそう言うリオ。
「転んだらダメだから、僕の腕、持っていてね」
付け足してそう言うリオは、私に腕を持たせて、頼んだポップコーンとかが乗ったお盆を私からひょいと取り上げた。
「あっ」
「僕に持たせて」
そう言って意地悪そうに笑うリオ。
「さぁ、行こう!」
そう言って進みだしたリオの横顔は、さっきより逞しく見えた。
二時間後、映画が終わって二人でシアターを出る。
「面白かったね。まさかあんな感動のラストとは……」
「うんっ、映画ってこんなに面白いものなんだね」
二人でそんなことを言い合いながらふとグッズ売り場の横を通ると、【今日限定品‼】と書かれた今日の映画のグッズが売られていた。
「リオ、これかわいいね」
私が登場した犬がハートを作ったのペアキーホルダーを指さすとリオがピクリと反応する。
「ほっ、ほんとだ!……ねぇ、ほのちゃん」
「ん?」
「一個お願いしてもいい?」
「うん、いいよ?どうしたの」
「このきーほるだあってやつ、お揃いにしてほしい。……とってもかわいいから、どうしても欲しくて」
目をウルウルさせながらそう言うリオ。
「もっちろん!しかも今日限定だからね。思い出にしよう!」
そう言って一つを手に取る。
グッズ売り場のレジで買ってリオの元に戻る。
「はい、リオ」
そう言ってくっついていた片割れのハートをリオに渡す。
「ありがとうっ!大切にするね」
リオはそう言って、大切そうにキーホルダーを握りしめた。
家に帰ると、リオは早速みんなにキーホルダーを自慢していた。
私は、その様子を微笑ましく見ながら今日一日を振り返ったのだった。



