映画館のフロアまで来ると、リオが「これが見たいんだ……」と言いながら壁に貼ってある映画のポスターの一つを指さした。
見てみると、ペットと飼い主の温かい感じの物語だった。
なんだかリオらしい映画だな~なんて思いながら、映画のチケットを買いに行く。
二枚の隣り合った席のチケットを買って一枚をリオに渡す。
けれど、リオはどこか上の空でぼーっとしていた。
「リオ?どうしたの?」
「……え、えっと…あの、ぽっぷこおん?ってやつ、食べてみたい……」
リオはそう言いながらほっぺをピンクに染まらせる。
「あぁ、ポップコーンね。いいよ!私も久しぶりに食べたい」
そう言ってリオの手を引いて売店に並ぶ。
「何味がいい?」
「キャ、キャラメルが食べてみたい!」
「ジュース飲む?何飲む?」
「いいの?」
「うん」
「じゃあ、リンゴジュース」
「わかった!で、私はサイダーっと」
そんな会話を繰り広げていると、あっという間に私たちの番になっていた。
店員さんに注文を伝えて、お金を払う。
横に少しずれて、注文したものを待つカウンターで待っていると、数分でポップコーンと飲み物二つが出てきた。
受け取ると、劇場内にアナウンスが流れて、私たちが見る映画の入場が始まった。
「リオっ!早く行こう」
私は楽しみでリオの手を引いた。
けれど、入場ゲートに近づくにつれて人が多くなってきてリオの手が離れてしまった。
そのうえ、軽くとんとぶつかられて、いつもなら体を支えられるのに足の痛みがまだ引いていなかったからか、ふらりとバランスを崩す。
ヤ、ヤバイッ、転ぶ!
ギュッと目をつむって、痛みが走るのを待つ。
「だ、大丈夫⁉」
けれど、痛みの代わりにリオの優しい心配したような声と、ふんわりとしたぬくもりを感じた。
そっと目を開けると、リオが自分より少し大きい私の体を精一杯支えてくれていた。
「ごっ、ごめん!」
見てみると、ペットと飼い主の温かい感じの物語だった。
なんだかリオらしい映画だな~なんて思いながら、映画のチケットを買いに行く。
二枚の隣り合った席のチケットを買って一枚をリオに渡す。
けれど、リオはどこか上の空でぼーっとしていた。
「リオ?どうしたの?」
「……え、えっと…あの、ぽっぷこおん?ってやつ、食べてみたい……」
リオはそう言いながらほっぺをピンクに染まらせる。
「あぁ、ポップコーンね。いいよ!私も久しぶりに食べたい」
そう言ってリオの手を引いて売店に並ぶ。
「何味がいい?」
「キャ、キャラメルが食べてみたい!」
「ジュース飲む?何飲む?」
「いいの?」
「うん」
「じゃあ、リンゴジュース」
「わかった!で、私はサイダーっと」
そんな会話を繰り広げていると、あっという間に私たちの番になっていた。
店員さんに注文を伝えて、お金を払う。
横に少しずれて、注文したものを待つカウンターで待っていると、数分でポップコーンと飲み物二つが出てきた。
受け取ると、劇場内にアナウンスが流れて、私たちが見る映画の入場が始まった。
「リオっ!早く行こう」
私は楽しみでリオの手を引いた。
けれど、入場ゲートに近づくにつれて人が多くなってきてリオの手が離れてしまった。
そのうえ、軽くとんとぶつかられて、いつもなら体を支えられるのに足の痛みがまだ引いていなかったからか、ふらりとバランスを崩す。
ヤ、ヤバイッ、転ぶ!
ギュッと目をつむって、痛みが走るのを待つ。
「だ、大丈夫⁉」
けれど、痛みの代わりにリオの優しい心配したような声と、ふんわりとしたぬくもりを感じた。
そっと目を開けると、リオが自分より少し大きい私の体を精一杯支えてくれていた。
「ごっ、ごめん!」



