全部を並べ終わ頃にミケがリビングに入ってきた。

「はよ」

小さくそう言ったミケは昨日座っていた位置に座る。

私たちも席についてみんなでご飯を食べた。

「今日は誰と出かける?」

ソラがそう聞いてくる。

「う~ん、誰とでもいいよ、私。三人の中で今日がいいって人いない?」

そう私が言うとミケとリオが手を挙げた。

「あっ、僕今日がいいな」
「……俺も」
「僕の方が早かった……」
「関係ないだろ」
「関係あるもん。ミケ君こそなんで行きたいの」
「今日済ませた方がモカからの圧がないからだ」

ミケとリオがそう言い合っている間に、ミケから名前が出たモカを盗み見る。

嫌な気分になっていないか心配だったけど、平然とした顔で二人の言い合いを見ながらご飯を口に入れていた。

「ほのか‼」
「ほのちゃんっ!」

二人が急に私の名前を呼んだので、ピシッと背筋が伸びる。

「俺と行くよな⁉」
「僕とお出かけしてくれるよね?」

二人がほとんど同時にそう言ったので頑張って聞き取った。

というか、二人からの圧がすごい。

っというか、今日を半分に分けてお出かけすればよくない?

冷静にそう考えて、ミケとリオに伝えた。

「それがいい!僕午後がいい」
「考えてみればそれが解決法か。俺は別に午前でいい」

二人がそう納得してくれたので、私はにっこり笑って「ありがとう!!」言った。

すると、ソラが口に含んでいた水を噴き出して、モカがご飯をのどに詰まらせたのかむせた。
二人とも昨日の私みたいに顔が真っ赤になっている。

「「は、破壊力……!」」

二人は顔なんか合わせていないのに、息ぴったりでそう言った。

私は何のことかわからなくてコテンと首を傾げた。

そのあと、ソラが噴出した水をみんなできれいに掃除して、五人とも朝ごはんを完食した。

モカが言ってくれて洗い物をしてもらっている間に、ミケと出かけるために服を着替える。