子を奪われた私が、再婚先の家族に愛されて、本当の母になるまで




 なのに、私は──
 あの子だけは、愛せたのに。

 「名前も……呼んであげられなかった……」

 涙も声も出ないまま、私は眠りに堕ちた。

 何かが壊れる音を、遠くに感じながら。