拭き掃除をしていると、ちょっと遅れて明巳がやってきた。
その石畳のような造りの廊下に点々と置かれているライトに灯りを灯してくれる。
「ほう。
レストランの入り口みたいになったな」
「素敵ですよね。
あら、これは?」
とほたるは廊下の壁のニッチに飾ってあるランプを見る。
「アラジンと魔法のランプみたいですね」
「こすってみろ」
「……なんか小日向さんみたいなのが、じゃじゃじゃじゃ~んって出てきそうで嫌なんですけど」
と言うと、明巳も想像してみたのか、すごく笑う。
「これ、火をつけられるのかな?」
「ランプですからね」
と二人で覗き込んだ。
む。
ちょっと距離が近いな……。
前髪が触れそうだ。
ほたるはつい、後ろに下がった。
すると、明巳も同時に下がっていた。



