誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~

 返事は来ない。

 もう食事は済ませてきていたので、ワインを飲みながら、返事を待つことにする。

 誰もいないダイニングテーブルはやたらだだっ広く感じた。

 今までもひとりだったのにな。

 まあ、ここで食事することなんて、ほとんどなかったんだが。

 ふと、夏でもないのに、夏野菜のカレーを向かい合って食べた日のことを思い出す。

 すると、ちょうどそのとき、返信があった。

『ちょっと海老を骨折しまして』

 海老はそもそも骨折している感じだか、と思いながら、
『大丈夫か』
となんとなく打つ。