誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~

「で、まあ、しばらくして、その女性が連れ去ったことが発覚して、彼女の言う場所に私を探しにいったけど、いなかったらしいです。

 私はなんだかんだで人に拾われて。

 そのまま、その家で何不自由なく育てられたんです。

 でもある日、自分の生まれた家のことを思い出してしまって。

 というか、そもそも、なんとなく家のことは覚えてたんですけど。

 大豪邸なんで子供の作り出したまぼろしかなって。

 だけど、最近、たまたま仕事で近くに行って、この辺だったなと思って行ってみたら、家、ほんとうにそこにあったんですよ。

 ――で、そんなこんなで、今、ここにいます」
と言うほたるに、

「いや、はしょりすぎだろっ」
と明巳は叫ぶ。