「そもそもが政略結婚で。
愛はないけど、後継ぎはいる、みたいな感じで作られたのが私で。
でも、男じゃないから――
ああ、ご存知のように古い家なんで。
必要ない娘に、そんなに愛もない、みたいな感じで、お手伝いさんとかが私の面倒見てたようなんですが。
私、誘拐されまして。
身代金の要求とかでもあれば、まだなにか打つ手はあったんでしょうが。
物好きなことに父に懸想していた昔の知り合いが私を連れて何処かに置いてきちゃったらしいんですよ。
あの女の子どもだから気に食わないって。
好きでもないのに、あの人と一緒になって、デカい顔してるあの女が気に食わないって。
じゃあ、母を誘拐すればよかったと思うんですが」
まあ、おとなしく誘拐されてくれそうな人じゃないみたいなんで、
とほたるは言う。
愛はないけど、後継ぎはいる、みたいな感じで作られたのが私で。
でも、男じゃないから――
ああ、ご存知のように古い家なんで。
必要ない娘に、そんなに愛もない、みたいな感じで、お手伝いさんとかが私の面倒見てたようなんですが。
私、誘拐されまして。
身代金の要求とかでもあれば、まだなにか打つ手はあったんでしょうが。
物好きなことに父に懸想していた昔の知り合いが私を連れて何処かに置いてきちゃったらしいんですよ。
あの女の子どもだから気に食わないって。
好きでもないのに、あの人と一緒になって、デカい顔してるあの女が気に食わないって。
じゃあ、母を誘拐すればよかったと思うんですが」
まあ、おとなしく誘拐されてくれそうな人じゃないみたいなんで、
とほたるは言う。



