誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~

 


 数日後、明巳は仕事で、ほたるの父親と顔を合わせた。

 娘を知ったあとで見れば、なるほど、彼女と似たところがあると思う。

 一通り挨拶などしたあとで、ほたるの父、和雄(かずお)が訊いてきた。

「あの子はどうしてますか?」
「はあ、毎日きちんと暮らしてますね」

 ……たぶん。

 まあ、この間は見ましたけど、たまたま。

「生活習慣の違う者同士が一緒に暮らすと、最初はなかなか難しいですが。
 喧嘩などしていませんか?」

 会わないので――

「全然ないです」

 そうですか、と和雄は、ホッとした顔をしていた。