「繁三さん、りんご、おいしかったです~。 いろいろお菓子とか作りたかったんですけど。 あんまりおいしかったんで、全部そのまま食べちゃいました」 「そうか、よかった。 また娘が送ってきたら、あげるよ~」 「あ、繁三さん」 と啓介も何処からか現れる。 「いや~、書斎に良さそうな落ち着く部屋をまた見つけたんだが」 「ここ、もう売るんで、杉田さんと交渉してください……」 いきなり話を振られた杉田が、えっ? と振り向く。