誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~



「さて、なににしますか?」
と訊いてみたが、明巳はぼんやり軽快にお料理を運んでいるロボットを見ている。

「あいつはいいな。
 仕事ができて」

 ……運搬に特化した人(?)ですからね。
 出来なかったら、大問題ではないでしょうか、とほたるは思う。

「今まで俺は何処でも頂点に立ってきたのに。
 ここでは、俺が忌み嫌う使えない人間になってしまうなんてっ!」

 いつの間にか夫の悩みを聞いている!

 まるで、夫婦のようだな、と思いながら、ほたるは言った。

「そういうのをわからせるための企画なんでしょうから、目的は果たせたのでは?」

「そういえば、お前はなんの仕事をしてるんだ?」

「……事務ですかね」
と大雑把に答える。

 そうか、と相変わらず、突っ込んでは訊いてこない。