誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~

「……デカい家だな。
 まあ、小日向先生、おぼっちゃんっぽいもんな」

 あと、もっと田舎かと勝手に思ってた、と明巳は眼下に広がる街を振り返りながら言う。

 はは、とほたるは笑い、

「まあ、都会ではないですよ」
と言いながら、後部座席からお土産のお菓子を下ろした。

 明巳は縁側が気に入ったようだった。

「知らない家なのに、なんか懐かしい感じだな」

 広く長い縁側には、ぽかぽかと日が当たっていて。

 ザルに入っている豆があったり、ちょっと古めのクッションに猫でも寝ていたら、いい感じだろう。

 ……いや、そのどちらもここにはいないのだが。

 そんな話をしていると、縁側の奥の障子が開いて、おばあちゃんが現れた。

 広く長い縁側には、ぽかぽかと日が当たっていて。

 ザルに入っている豆があったり、ちょっと古めのクッションに猫でも寝ていたら、いい感じだろう。

 ……いや、そのどちらもここにはいないのだが。